清 宮:組織そのものを変えていくという意味で再現性がどんどんでてきているのですね。
森 田:そうですね、何回かALをやっていくうちに、質問のやり方等を知り、チームとして成長していくのがALの特徴だと思います。
清 宮:ALは、質問の仕方などを教えてもらうといったスタンスではなく、実践手法です。
清 宮:お二人がお考えになる新世代のマネージャーに必要な能力とアクションラーニングの関係性とは?
森 田:先ほどの私の講演で成長プロデューサーについてお話させていただきましたが、IT、情報網、検索力など情報収集力は若手のほうが優れている場面もあり、上司が監督するのが難しいといった現場もあります。部下のモチベーションをどうあげるか、そこで、部下は、自分がやっている感、自分の仕事が出来る感覚をいかにもってもらうか、といったことが大事です。そこで「質問」が非常にパワフルなツールとなりえます。
「これやっといて」って指示するより、「今は何をおこなったらいいと思う?」と聞くほうが、彼がやったという気持ちになる。出発点が違います。自分が提案したことが通った、ということが部下のモチベーションアップに繋がります。
清 宮:コミュニケーションが重要であるというお話にもつながるとおもいますが、プレイヤーでもあり時間がないマネージャーが1対1でのコミュニケーションで部下のモチベーションアップをおこなうことに限界はないでしょうか?
森 田:限界だらけですね。あるところの統計では、一週間のうち部下と話をする時間は一人のマネージャー20分とう数字もでており、現場のマネージャーは実際余裕がない。一人一人に声をかけるといった風土、そういう関係という自律型チームを作っていく必要を感じます。
清 宮:私自身が感じているポイントは、そのモチベーションアップにも限界を感じています。モチベーションが一時的にあがっても、現場にもどったら元に戻ってしまう。ALのようにチームそのものの力を挙げることでコミュニケーション力をあげていく。つまり、現場のマネージャーは自律型チームを作ることのできるファシリテーション力が求められていると思うのですがいかがでしょうか。
森 田:コーチングが一対一の関係で注目を集めている一方、ALはチームや組織に影響を与えるのでそこに秘めた可能性は非常に感じました。
嶋 津:以前の私自身の上司スタイルはKKDマネジメントでした。いわゆる恐怖(K)、脅迫(K)、ドツキ(D)というもので、俺の言うとおりにやっておけば間違いないというスタイル。しかし、部下がついてきてないなという実感をもちはじめていたときでもあり、ある方に、こう質問したことがあります。「○○さんは部下が思ったとおりに動かないとき、何か工夫されていることありますか?」と聞くと、「嶋津君失礼だけど、部下を動かそうなんて思うのはおかしいよ。上司は、自ら動こうと思える環境を作ることが上司の大切な役割だよ」といわれました。当時25、6の自分は金属バッドで殴られたような衝撃を受けました。リーダーシップを履き違えていた。部下を巻き込んでいくという大切さをすごく学んだ一瞬でした。それから自分なりにマネジメントに関して試行錯誤していく中で、目の前にいる部下の幸せを支援し部下の成功を本気で願うこと、部下と本気でかかわる必要性を感じていきました。
組織をひとつの弧と考えると、当時自分はこの外にいてリーダーとしてやっていましたが、アクションラーニングは弧の中に自分もはいって弧を動かしていくという。
清 宮:マネージャーは支援者としてのスタンスを保つことがその弧の中に入りやすくなることになっていくのでしょうね。 では、会場から質問を受け付けたいと思います。 |