少しだけ弊社の紹介をさせていただくと、ドイツに本社があり主に医科向け製薬の輸入、製造、販売を行っております。1961年に設立し、現在、1600名程度の社員が在籍しており、業界では世界規模でみて売上高15位の企業です。
製薬業界での営業部員であるMRの生産性を高めるための人材育成プロジェクトの一環として、ALを採り入れています。MRの生産性とは、MR1人当たりどれだけ医師への訪問しsalesを上げることができたかということす。MRの生産性を因数分解すると、訪問の量、訪問の質、宣伝の質の3つにわけられると私どもでは考えます。MRが訪問して、医師にいかに認知され、効果的な宣伝によって処方してもらえるか。処方して初めて購買につながるため、製薬業界ではテレビCM等の宣伝よりも人海戦術が基盤となります。
全国にドクターは28万人、対してMRは5万5千人、ドクターにマーケティングを行っているMSも2万3千人いると言われています。ざっと計算すると、一日にドクターが営業を受ける回数は4回強となり、それほど競争の激しい現場です。 ALは2005年から導入していますが、この生産性向上のプロジェクトは、過去の失敗体験から学びトップダウン型で始めました。プロジェクトの効果や効率を考慮したときに、初めはある一定の方向性を示したほうが組織の転換が早いと考えたからです。
MRの活動は日々、成功と失敗の繰り返しであるため、この問題をチームで共有し解決することで「学びの組織」へと変換できるいい方法はないかと模索していたときに、GEのワークアウトを知り、ALにたどり着きました。
現在は、ALの本格導入の前のパイロットスタディの初期段階で新営業マネージャーを対象にプログラムを展開しています。
本段階での検証項目としては、
1.多忙な営業が現場で実行できるのか?
2.問題点や課題点の抽出は可能なのか?
3.課題解決は可能か?
の3つがあります。
次のパイロットスタディでは1支店でのマネージャーを対象にALを展開する予定です。
現行のプログラム対象者である新営業マネージャーにALを通して求めたのは、チームでの問題解決とチームビルディング、支援型リーダーシップの醸成です。4ヶ月にわたるプログラムの中で研修は5日間。AL手法の習得やリフレクションを中心に学ぶ講義と講座内のセッションとともに、各現場にもどったマネージャーはチームプロジェクトワークを設定します。ネット上のツールや最終日のパフォーマンス審査も組み込んでいます。
昨年からスタートした研修プログラムですが、昨年と今年ではALセッションと各マネージャーの現場との融合を目的として、セッション内の問題やアクションプラン作成の時間配分に変更点を加えました。 昨年、プログラムに参加したマネージャーを対象に、研修終了して半年経過したころアンケート調査を行いました。驚いたのは、全員が研修後もALを継続していて、成果もあったとの回答があったことでした。具体的な成果としては、チームビルディングに関する項目が上位で問題解決、質問のスキル、リーダーシップがあげられていました。
本日は、現行のプログラムに参加中のマネージャーからの声を映像で紹介します。
−ビデオ放映−
次のパイロットスタディケースでは、知恵の再構築、チームの再構築を行いながらトップダウン型からボトムアップ型へと移行できたらと願っています。ボトムアップ型への転換が更なる営業の生産性を上げる契機となると考えています。 |