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日本アクションラーニング協会情報

「学習する組織」を創る リーダーシップとは?


1990 年代から提唱されてきた「学 習 する組 織 」 というコンセプト。 昨 今は社会の変化がますます速くなり、 先の予測も難しくなっています。そのような状況下で改めて注目が 高まっている「学習する組 織」の実現には、 いったい何が必 要なのか。企 業や NPO などでこの問題に取り組んできた熊平氏を招き、講演とセッションを行いました。
最初に熊平氏は、「学習する組 織」 の事 例として、アメリカのゼネラル・ エレクトリック社(GE)の取り組みを 紹介しました。「GE の組 織変革に多 大な貢献をしたのが、当時 CEO だったジャック・ウェルチ氏です。彼は経営トップに就任すると、まずテレビ事 業売却など、勝てない事業からの撤退を決断。社内からの大きな反発をよそに、その後も組 織 階層のスリム化や ベストプラクティスの導入など、 次々に改 革 案を実行して「 学習する 組 織」を創り、競争 優位性を強めて いきました」。GE における上司の役割は、部下の潜在能力を顕在化させ、 ネクストステップの機会を提供することへ重きが変わっているそうです。 この「学習する組織」はどのように創られるのでしょうか。
熊平氏は10のアクションが必要だと話します。例えば最初に行うべきことは、売上目標額などの具体的な「チェンジ目標」 と、関係者一同がこうありたいと思える「共有ビジョン」を設定すること。
「ただし、会社を変革すると言っても、その組織の中心にある “ 魂 ”のようなものは変えてはいけません。そして、 何を変えるべきかについては、対話を重ねながら共有していくことが大事です」。異なる人々がひとつの目的に向かう時、対話はその考えをすり合わせていく大切なプロセスになるそう です。
また、どんなに一 生懸命に取り組んでも結果が出ない時は、シス テムに問 題があることが 多いと熊平 氏は話します。
例えば教育と社会は双子のような関係で、社会が古いままでは、教育システムを新しくしようとしてもうまくいかないそうです。 そして、「学習する組織」を創るためには、 そのためのリーダーシップ が不可欠です。それは従来の像とは異なり、関係者 が 主体的に動くよう な影響力を持つことが特徴。組織の未来は、リーダーのビジョンや意図によって決定されます。「だからリー ダーは、どんな小さなことでもビジョンとして語ることが大事」と熊平氏は強調します。
また、人が本当に実現したいことに向かうと、「クリエイティ ブテンション」という力が最大化する とのこと。「これを有する組織こそが、 創造 性の限界を突 破できます。その ためには個人と組 織のビジョンが 繋がっている状態が理想で、自分にとってどうなのか、あなたにとってどうなのかを常に話せる環境にしておくとよいでしょう」。 途中で 2 回のワークを挟みながら 行われた講座。要所で活発に質問が 挙がるなど、充実した内容となりまし た。「学習する組織」を創るリーダー シップについて、参加 者も理 解を深められたようでした。