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日本アクションラーニング協会情報

「量子物理学と人間の意識の世界について」

人間の意識や可能性は、どこまで明らか になっているのでしょうか。東京大学で 物理学を専攻し、現在は組織開発・人材育成コンサルタントとして活動している 宍戸幹央氏を講師に招き、3 回にわたって 量子物理学の世界から見える風景について話していただきました。
最初の回では、最先端の物理学によって 描かれる世界観が紹介されました。まず 宍戸氏は物理学における物質の捉え方に ついて説明します。「古典物理学では物質 は “ 粒子 ”か“ 波 ”かでしたが、量子物理 学の世界では両方の性質を備えているとみなします。
その存在は確率によって表され、観測という行為によって固定されます。つまり、事象は観測や認識によって 初めて状態が決まると言えるのです」と 宍戸氏。日常の感覚からはなかなかピン と来ない話題に、冒頭から参加者たちもその言葉に慎重に耳を傾けます。現代の 物理学では、私たちの目に映る世界だけ ではなく、直接は見ることができない 世界が存在すると考えられているそうで、それらを宍戸氏は「明在系の世界」「暗在系の世界」という言葉で表現しました。このような量子物理学が描き出すしないことがわかっています」 と渡辺氏。性別と性格の間 にも、目立った相関関係は見られないそうです。
次にルミナで用いられる測定ツール「ル ミナスパーク」の説明が行われました。これは人の性格を 24 種類で区分したシートで 判定していくもので、内在する自分や日常の自分、行き過ぎた時の自分などがわかるとのこと。「診断して終わりという性質の ものではなく、測定結果をもとに自己開 発に役立てられるようにできている点が特徴」と、渡辺氏は話しました。
簡単なワークを挟んで、アクションラーニング(AL) セッションが行われました。今回は投げ かける質問のスタイルを意識するのがポイ ント。4 色のカードを手札として持ち、感 情に焦点を当てた質問をするときは黄色 のカード、論理に焦点を当てた質問をするときは赤のカードなど、質問とともにカー ドを場に出していきます。その際に、どの スタイルの質問がしやすいかを意識していきます。この方法は参加者にも好評で、「質 問の幅が広がった」などの感想が多く上がりました。
2 回目は、ルミナスパークを使ったワー クなどが行われた後に、ロールプレイを 行いました。二人一組となり、相手に対 して北海道への社員旅行に参加するよう に説得します。1 回目は相手がビジョン 重視タイプと想定し、2 回目は堅実タイプと想定して説得。参加者たちは難しそうな表情をしながらこなしていく様子が 世界の姿は、不思議なことに仏教や陰陽 道のような東洋思想と通底する部分が 少なくないそうです。 第 2 回のテーマは、物理の観点から 見た対話や葛藤解決の世界観について。アメリカの理論物理学者ボームは、この 宇宙のうち私たちの目に見えている部分は、ホログラムのように投影されたものだ とします。そして、その裏にあるとされる見えない宇宙のように、現実の陰に隠された世 界に注目が集まっていると指摘します。「 リサ・ランドールという物理学者が、 五次元宇宙というモデルを提唱しました。
また、欧州原子核研究機構(CERN)も それを証明するための研究に取り組んで いるといいます。仮にこれらの見方が正 しいとなると、世界の認識が一変する可能性があります」と宍戸氏。 ここで「見えない存在を意識する」という考え方に通じる 例として、宍戸氏はプロセス 指向心理学を例に挙げまし た。まだ人間の認識されて いない情報に意識を向けることで、自分という領域を広げる 可能性が生まれるそうです。