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日本アクションラーニング協会情報

REPORT AS 研究会 「立教大学における 質問会議の効果測定について」

立教大学経営学部では、新 1 年生を 迎えて行うウェルカムキャンプや、学部で行われるビジネスリーダーシップ・ プログラム(BLP)などの場面で、積極的にアクションラーニング(AL) を 活用しています。
特に、1 年生を対象とする「BL0」というコースでは、企業へのプレゼンテーションを行った学生たちがそのグループ活動を「質問会議」で振り返る「中間振り返り」を行っています。
この中間振り返りにおける音声記録やアンケートなどのデータの整理や分析を行っている舘野氏が、その効果測定結果をふまえながら「質問会議」の有効性について紹介しました。
舘野氏は、まず授業についての詳しい説明を行いました。「メンバーをシャッフルしながら『質問会議 』を行い、 7 回目を終えた後に中間振り返りを行います。
ここでしっかりと軌道修正が できているかどうかがポイントです」とのこと。授業での「質問会議」は45分という比較的タイトな時間で進められ、 「グループワークで困っていること」に ついて問題提示を行っているそうです。
次に、「質問会議」に関する効果測 定について説明が行われました。立教大学生にとって「質問会議」では、どん な問題が扱われているのでしょうか。 舘野氏によれば、「反対意見が出にくい」、「1 人ですべてやってしまっている」、 「メンバーが揃わない」などの問題が 目立っているそうです。
そして、「質問会議」はグループワーク改善の役に立ったかどうかについても調査が行われました。学生アンケートで 1(役に立たない)から 5(役に立つ)の 5 段階で評 価してもらったスコアを平均したところ、 数値は 3.69。問題提示者、参加メンバーともに効果を感じている人が多く見られたといえます。そして舘野氏が次に紹介したのは、「質問会議」を経験 した後に行動変化があったかどうかという点です。
これについては、最初に 示した代表的な問題例を踏まえて、「反 対意見も臆さず話すようにした」、「役割分担を決めるようにした」、「全員にこだわらず時間があるメン バーだけでも集まるようにした」などの変化 を紹介しました。最後 に、質問が持つ意義について学生がどう感じているかに ついても説明がありました。
一つの感想 として、「質問会議」は問題の主体が 変わっていくという点に意義があると いう、学生のコメントが紹介されました。 今回の効果測定を振り返って舘野氏 は、「具体的な改善にもつながっていますし、一定の効果が認められたと言ってよいと思います。『質問 会議 』 はさまざまな場面で使える汎用性があるので、その評価については使われる 文脈とセットで考えると、いっそう効果的ではないでしょうか」と話しました。 立教大学の学生という母数が多い事例 のため、データの分析結果にも説得力 があり、参加者たちも真剣な表 情で 発表に聞き入っていました。