問題解決とチーム学習の組織開発手法であるアクションラーニングを活用した、経営幹部養成や管理職研修プログラムを提供しています。

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ACTIVITY NEWS

活動報告

REPORT HRDアドバンス講座

2019/1/18

HRDアドバンス講座 ネオ・アクションラーニング
~今日的アクションラーニングの意味づけと、パワークエスチョンを紐解く~

毎年恒例の開催となっている日本アクションラーニング協会代表清宮のアドバンス講座。
今年のテーマは「ネオ・アクションラーニング」。
アクションラーニング(以下AL)は1930年代にレグ・レバンスにより考案されてから

80年以上が経過し、様々な場所で様々な実践者・研究者たちによって精錬してきました。

日本アクションラーニング協会としても16年前から日本での実践・研究を重ねてきましたが
、昨今の時代の変化とともに、ALの活用も変化が求められているかもしれません。ここで
改めて、ALとは何なのか?考えるとともに、様々な観点からALを見つめ直すことを目的に
この講座が開催されました。

 

まず、参加者自身がALとは何か?自身の定義を定めるところからスタート。参加者の方々
それぞれの多様な視点でALが定義されていました。その後、「組織開発」の観点から見た
ALについて講義があり、ALは組織開発の働きかけ(=介入)手法のひとつで、組織開発に
おける働きかけ(intervention:介入)の4つのタイプ(①戦略、②人事制度、③構造・技術
、④人や関係性)の中で人や関係性に働きかける部分に有効です。その対象はチームで小
集団介入に適しているという説明がありました。

続いて、人材開発の観点でALを見ると、
社会を変えられる人材、リーダーシップスキルを磨く事に使えるのではないかということ
で、OECDによる2030年の「社会を生きていくために必要な力」の要綱を例にどこにどう
ALが機能するかの説明。図のようなコンピテンシーを元に何が現代の権限のないリーダー
シップや分散型リーダーを育成するのか話し合いました。

そして、成人発達理論から見るALについても説明し、キーガン、フィッシャー、ラスキー
の提言から成人発達のおいてALがどう働くかを紐解いていきました。経営組織の進化形態
の図とともに意識の発達レベルの段階図も用いながら認知構造の向上の必要性について代
表清宮の考える、現在(いま)と未来を見ながらの解説がありました。

加えて、脳が科学の観点でみたALについても情報共有がされました。学習は質問から始ま
り、リフレクションすることで経験と経験を意味づけ、ものごとを捉えていきます。実際
に個人の成人発達を促進する質問・メタ認知を誘発する質問・認知と意識の変容に重点を
置いたセッションも実施。

かなり盛りだくさんの内容で、参加者の方からは「今までと違った観点でALが学べた」

「消化に時間がかかりそうだが、内容が濃くて楽しかった」など
の感想をいただき、みなさま充実した時間を過ごしていただけたようです。

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