FAQ
ファシリテーターの方へ
ファシリテーターとして活躍されている方へ
アクションラーニングが「次の学び」に選ばれる理由
ファシリテーターとして場を重ねるうちに、「対話を促すだけでなく、チームの学びにもっと深く関わりたい」と感じたことはありませんか?
このページでは、ファシリテーターが次のステップとしてアクションラーニングを選ぶ理由を、よくある質問形式でご説明します。
- 場を回すだけでなく、チームの学びにも深く関わりたい
- 単発のワークショップだけでなく、組織の学習能力に貢献したい
- CPF・FAJでの実践の次に何を学べばよいか迷っている
よくある質問
アクションラーニング(Action Learning)は、現実の職場課題に取り組む小グループが、「問い」を通じて学び合うグループ学習の手法です。1940年代に英国の物理学者レグ・レバンスが開発し、その薫陶を受けたWIAL創設者マイケル・マーコードがALコーチ養成の体系的プログラムを確立しました。「問題を解くこと」と「学ぶこと」を同時に実現し、チームと個人のリーダーシップを育成する点が最大の特徴です。また「学習する組織」のディシプリンのひとつである「チーム学習」の実践手法としても位置づけられています。
ALコーチは、ファシリテーターの一種ですが、介入の「目的」と「手段」に明確な制約があります。一般的なファシリテーターがグループの合意形成や成果到達を目的にプロセスを設計・管理するのに対し、ALコーチの介入目的は「チームが何を学んだか」です。また介入手段は「問いかけのみ」に限定されており、アドバイス・意見・提案は行いません。この制約の中で場に関わることが、ALコーチの実践の核心です。
最大の違いは「何のために介入するか」です。ファシリテーションは、グループが目的に向けて効果的に動けるよう、プロセスを設計・管理することを目的とします。一方アクションラーニングは、そのプロセスの設計のなか、チームが現実の問題に取り組む経験そのものを「学習の素材」として扱い、「その経験から何を学んだか」をチームが自ら問い直すことを目的とします。ファシリテーションが「その場をうまく機能させる」技術だとすれば、アクションラーニングは「その経験を学習に変える」手法です。職場では日々、問題に取り組み、意思決定し、行動していますが、その経験は「次の仕事」に追われてそのまま流れていきます。同じパターンが繰り返され、同じ失敗が形を変えて起きるのは、経験が蓄積されていないのではなく、学習に変換されていないからです。アクションラーニングはその変換の仕組みそのものです。
はい、大きく意味があります。ファシリテーターとして磨いた「場を読む力」「グループダイナミクスへの感度」「問いを立てる力」は、ALコーチの実践でも中核スキルとして活きます。一方、アクションラーニングが求める関わり方は、ワークショップや会議を設計・運営するファシリテーターとは異なります。ワークショップ・ファシリテーターは、ある目的のために「一回の場」を設計し、成果を出して完結します。ALコーチは、チームが継続的に現実の問題に取り組む過程に伴走し、「このチームが自ら学べるようになること」を目的とします。単発の場の設計者から、組織の学習能力そのものを育てるOD(組織開発)実践者へ。この関わり方の転換が、アクションラーニングを学ぶことで起きる最も大きな変化です。
はい、相互補完的に活用できます。会議設計やワークショップには一般的なファシリテーション、チームが継続的に問題解決しながら学ぶ場にはアクションラーニングと、目的に応じて使い分けることができます。また、組織開発(OD)や人材開発プログラムの中でアクションラーニングを一般的ファシリテーションと組み合わせて設計する実践者も多くいます。ALコーチとして活躍する人のなかには、ワークショップや研修はファシリテーターとして設計・運営し、継続的なチーム学習の場はALコーチとして担うというプラクティショナーも多いです。
「場を回すだけでなく、チームや組織の成長に深く関わりたい」と感じているファシリテーターに特に向いています。IAF(国際ファシリテーター協会)のCPF資格保持者や、FAJ(日本ファシリテーション協会)での実践を積んだ方が、次のステップとして受講するケースも多くあります。また、組織開発・人材開発・リーダーシップ開発の文脈で働いている方にも多く選ばれています。WIALのプログラムはICF(国際コーチ連盟)のCCE(継続コーチ教育)グローバル認定も受けており、コーチ資格との併用も可能です。
「グループを動かす関わり方」から「グループの学びを促す関わり方」への変化が起きます。ファシリテーターとして議論を整理・収束させる介入に慣れてきた方が、問いだけで場に関わるALコーチの実践を重ねることで、「余白をつくる力」「答えを持たずに場にいる力」が深まります。また、チームが自ら問題を解き、自ら学ぶプロセスに伴走するOD(組織開発)実践者としての視点も身につきます。
日本では、WIAL(世界アクションラーニング協会)の認定機関として、NPO法人日本アクションラーニング協会(WIAL Japan)が「アクションラーニング基礎講座(PSD)」「アクションラーニングコーチ養成講座(ALC)」を提供しています。IAF(国際ファシリテーター協会)のCPF資格や、FAJ(日本ファシリテーション協会)での経験をお持ちの方が次のステップとして受講するケースも多く、WIALのプログラムはICF(国際コーチ連盟)のCCE(継続コーチ教育)グローバル認定も取得しています。
ファシリテーションとアクションラーニングの違い
| 観点 | ファシリテーション | アクションラーニング |
|---|---|---|
| 介入の目的 | グループが成果に向けて効果的に動けるようプロセスを設計・管理 | チームが現実の問題を通じて「何を学んだか」を問い直すことを促進 |
| 学習の素材 | 設定されたテーマ・議題 | 参加者が持ち込む現実の職場課題 |
| 介入手段 | 場のデザイン・進行・板書・問いかけなど多様 | 問いかけのみ(意見・提案・アドバイスは行わない) |
| セッション形態 | 単発の場(会議・ワークショップ) | 継続的なセッションを重ねてチームの学習能力を育む |
| 関わり方の深度 | 「その場をうまく機能させる」技術 | 「その経験を学習に変える」手法 |
| アウトプット | 合意形成・アイデア創出 | 問題解決 + チームと個人のリーダーシップ育成 |
アクションラーニングを学ぶ
ファシリテーターの次のステップとして、チームと組織の学習に深く関わりませんか。
まずは2日間の基礎講座(PSD)から、アクションラーニングの世界を体験できます。

