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日本アクションラーニング協会情報

【質問力は社会に出ても役に立つ!】学生時代にリーダーシップ開発をしてきた先輩に<今ここ>体験談をきこう〜Day1〜 イベントレポート

マイクロインターンシップサービスのリリース前夜セミナーとして、学生時代にアクションラーニングやリーダーシップ開発を学んできた先輩に体験談を語っていただくオンラインイベントが、4週連続で開催されます。

記念すべき第1回は、「大学時代に学んだリーダーシップ学生だからできることって何?」というテーマで、大手金融機関で働く社会人2年目の西原剛志さんと、大手医薬品メーカーで働く社会人1年目の根橋雪さんにお越しいただきました。

大学時代にリーダーシップを学び、認定学生アクションラーニングコーチ資格を取得したお二人。社会人として日々何を感じながら働いているのでしょうか?また学生時代を振り返って何を思うのでしょうか?

プロフィール

ゲスト

西原剛志さん

大手金融機関にて法人営業を担当。
2020年早稲田大学スポーツ科学部卒。

根橋雪さん

大手医薬品メーカーにて人事を担当。
2021年早稲田大学文化構想学部卒。

モデレーター

立野夏樹/高橋陽之

株式会社ラーニングデザインセンター/日本アクションラーニング協会

立場の高い人だけがリーダーシップを発揮するとしたら、20代が会社で一緒に働く意味がない

立野:西原さん、根橋さんは大学時代に早稲田大学のリーダーシップ開発プログラムを受講したとのことですが、どのような学びがありましたか?

西原:僕は大学で弓道部に入っていたんです。中高の弓道部では主将だったので、ガンガン引っ張っていくのがリーダーシップだと思っていて、人を惹きつける力とか、みんなが同じ方向を向くよう前に立つ力とか、そういう力を磨きたいと思って受講しました。
でも実際に授業でリーダーシップを学ぶ中で、必ずしもそれがリーダーシップではないと気づきました。特に大きかった学びは「相互支援」の考え方です。これを学んでから部活でも、全員がベストパフォーマンスを出すことを意識て、同期や後輩も巻き込みながら活動できたと思います。

根橋:私も1年生からリーダーシップ開発プログラムを受講しました。毎週本を読まされて「よく分かんないな」と思いながらも、まずはリーダーシップ理論を一通り学びました。
その後、アクションラーニングを用いた企業研修に参加させていただき実践する機会が増え、身近なところでも、サークルや友達との人間関係、恋愛関係まで、どんな場でもリーダーシップで学んだことを活かせたので、成長し続けられた4年間だったと思っています。
会社に入って思うのは、年次が高い社長や部長のような、立場の高い人だけがリーダシップを発揮するとしたら、会社で20代が一緒に働く意味はないんですよね。20代から60代まで色んな人と関わる中で、自分の立場で何ができるのかを考えることは、会社に入ってからより大事だと今とても感じます。

立野:同じリーダーシップ開発プログラムを受講していた高橋さんはどうだったんですか?

高橋:個人的にリーダーシップを学んだ一番の意味は、優しくなったことだと思います。何より人の失敗を許せるようになったし、自分の失敗もある程度許容できるようになりましたね。上手くいかなくても、その経験から学び、改善していけばいいという考え方は、大きな気づきでした。僕もリーダーシップ開発プログラムに参加して、アクションラーニングのセッションを繰り返していましたが、人の話を聞けるようになったり、分からないことは質問するようになったり。アクションラーニングを通して得たライフスキルは、とても多いです。

人を導くのではなく「活かす」のがリーダーシップ

高橋:お二人はアクションラーニングから、具体的にどんなことを学びましたか?

根橋:当時の早稲田大学リーダーシップ開発プログラムは、チームでプロジェクト課題(PBL: Project-Based Learning)に取り組んだ後に、アクションラーニングを学ぶ順番でカリキュラムが組まれていました。

プロジェクト課題では、リーダーシップのあり方は多様だと教わりつつも、実際はどんどん話を前に進めて、引っ張る人が偉いという印象が強かったんです。でもアクションラーニングをやって、セッション最後のフィードバックで、「あなたのここが良かった」と、ポジティブなことを言っていただいたんです。これが自分で見えていなかった強みの発見に繋がり、本当の意味でリーダーシップの多様性を理解できたと思います。

西原:僕がアクションラーニングを通して実感したのは、人を導くのではなく、「活かす」のがリーダーシップだということです。部活でも1年生の頃は、他の部員と自分は違うと割り切って練習に打ち込んでいましたが、アクションラーニングを学んでからは、部のみんなで頑張っていくにはどうしたらいいかを考えるようになりましたね。自分の結果だけを追い求めるのではなく、お互いに支援し合うよう意識しました。

高橋:お二人は学生ALコーチ資格をゲットするほど、アクションラーニングに熱心に取り組んでいたと思うんですが、何が面白かったんでしょうか?

西原:アクションラーニングって、同じことの繰り返しのように見えて、何度やっても学びが尽きないのが魅力だったんじゃないかって思ってます。最初は問題解決の達成感が気持ちよかったですが、回数を重ねるうちにメンバーやチームの学習でも発見があって、1回1回得られるものが違うのが面白かったです。

根橋:私の一番楽しかったポイントは、自分自身の成長かなと思いますね。特にアクションラーニングセッションの流れを、俯瞰して見れるようになったときは「続けてよかったな」って思いました。

アクションラーニングで学んだ質問力は、社会に出ても役に立つ

立野:大学でリーダーシップ開発プログラムや、アクションラーニングで学んできたことは社会人になった今、どう活きてますか?

西原:やっぱり営業で使う質問力ですね。法人営業をしていて、ホームページから集めた情報も価値はあるんですけど、その情報のもっと奥の「なぜ?」「どうして?」って部分をお客さんに色々質問するのは、すごい大事だと思います。質問することでお客さんの本音が出てきて、お客さんの立場で考えることができるので、より刺さる提案に繋がると思っています。

根橋:私の場合は、人の良いところを見つけられる点です。前までは「あなたのここが良かったです」というフィードバックを、なんとか絞り出す感じだったんですが、アクションラーニングを繰り返すことがトレーニングになって、今は相手の良いところを、自然と見つけられるようになりました。仕事でも「〇〇さん得意だと思うので、これやってもらってもいいですか」みたいなコミュニケーションができるようになったし、自然と「ありがとうございます」って言えるようになりましたね。その言葉もお世辞じゃなくて、ちゃんと伝えられてると思っています。

立野:そうですよね。お二人が言ってくださったことって、リーダーシップとか以前に、単純に人間関係を良くすることにも役に立つのかなってすごく思いました。

大学生だからこそ、自由に、自分のために時間を使ってほしい

高橋:今回のイベントのタイトルにもなっている「学生だからできること」ってありますか?

西原:学生には、お金が乗っていない時間がたくさんあるので、それを有効な資源として使えることだと思います。ビジネスの世界では、お金か時間を提供しなければ次は会ってもらえないので…。振り返れば学生のときは、お金にも時間にも縛られず、自由にコミュニケーションをとれたからこそ、楽しみながらリーダーシップも伸ばすことができたと思います。

根橋:私は頭でっかちになってもいいので、とりあえず理論を学んでおくっていうのは大事かなと思いますね。社会人になると上下関係が働いたりするので、理論では分かっていても会社のためには相反する判断が下されたりして、本来目指したいリーダーシップの在り方を、どんどん忘れていっちゃうと思うんです。なので学生のうちに、理論的に目指すところを明確にしておくべきだと思います。

立野:最後に、学生の皆さんにメッセージをお願いします。

西原:会社の中での20代のリーダーシップって何だろうっていうのは、僕自身まだまだ悩んでます。大学でアクションラーニングも含めて、リーダーシップを学び尽くしたつもりでしたが、まだまだその先の世界もあったし、見える世界はライフステージによってどんどん変わっていくと思います。ライフステージごとのリーダーシップ行動を起こすためには、やっぱり何事も楽しみながら、とりあえずやってみる姿勢が大事だと思うので、全力で学生生活を楽しんでいただけたらなと思います。

根橋:学生のうちからリーダーシップの持論を持っていること、そしてそれを議論し合うことは、素晴らしいことだと思います。振り返れば別にどっちでもよかったような話し合いも含めて、色んな意見を持つ人と議論する時間は、ある意味かけがえのない時間だったかなと思います。時間がある大学生の今だからこそ、そんなどっちでもいいような議論を、たくさんしてほしいなと思います。

次回の講座案内

3月12日(土)19:30〜21:00

テーマ:「3年たったら転職 その実像とは?」

<転職経験アリ先輩にきく>

就職。そして、転職。大学時代には見えなかった風景の中で、転職を経験した先輩は何を考えるか。キャリアを考えるうえで、学生時代にリーダーシップを学んだことは、どんな関係があるのか、転職活動ではどんなメカニズムが働くのか。充実したキャリアを送るために、大学時代にやっておくべきことは何か。赤裸々にうかがいます。

社会人ゲスト

田中智大さん
大手メーカー企業から大手人材関連会社に転職。
2018年立教大学経営学部卒。

西塚悠人さん
ITメガベンチャーから外資系ITベンチャーに転職。
2019年早稲田大学教育学部

3月19日(土)19:30〜21:00

テーマ:「学生時代に仕事をする それってどんなこと?」

<学生と社会人の二足のわらじ 先輩にきく>

学生時代でも仕事ができる。社会に貢献できる。若くしてスタートアップで働く中で、何を感じるのでしょうか。そして大学時代にリーダーシップやアクションラーニングを学んだことは、どのように役立つのでしょうか。起業を考えている方にもオススメの回です。

社会人ゲスト

劉雲飛さん
インフラ系ベンチャーで管理職として勤務。
早稲田大学先進理工大学院在学中。

鮫島弘恵さん
人材系ベンチャー企業に勤務。
早稲田大学文化構想学部卒。

お問い合わせ先

日本アクションラーニング協会 高橋陽之(2020年早稲田大学教育学部卒)
htakahashi@ldcjp.com

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