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日本アクションラーニング協会情報

年次カンファレンス2016 HRD アドバンス 講座 vol2

「ALコーチのあり方」 シリーズ 変容する原理原則を理解し、ALコーチとして変容支援力の次元をシフトする 中土井 僚


アクションラーニング( 以 下 AL)セッションは、なぜ個人やチームの変容を可能にするのでしょうか。
形式や方 法の背後に存 在している普遍的な原理原則の理解が深いほど、ALコーチとしての変容支援力は飛躍的に高まります。
12 月 2 日に開催された HRD アドバンス講座では、9 月の年次カンファレンスでも講演頂いたオーセンティックワークス株式会社中土井僚氏にご登壇いただき、U 理論、NLP、プロセス指向心理学、システム指向など様々な角度から、ALセッション、そしてALコーチのあり方についての洞察を深めていきました。
AL セッションでは、参加者全員が集中している状態が長時間持続しますが、それはなぜなのか。中土井氏は『AL セッションの構造に秘密がある』といいます。
質問は U 理論でいうレベル 2、すなわち自分とは異なる視点を得る段階へと移 行しやすいという特 があります。
問題提示者は質問を受けることで、質問者は自分が知らないものである問題提示者が抱えるリソースに対して質問をするという役割を負うことで、提示された問題に集中することが出来ます。
また、ALセッションでは『問題提示者が抱える具体的かつ緊急の問題』が提示されますが、これも人が持つ貢献意欲、つまり人の役に立ちたいという気持ちを刺激し、質問者の集中を持続させる要因となっています。さらに、マーコード式の AL セッションでは、問題提示者の抱える問題について具体から入ることで 皆の関心を明確にし、問題の再定義で抽象を行うという流れをとります。
具体が概念化することは、U 理論ではレベル 3 の段階にあたりますが、ALセッションはスクリプトの流れに沿うことで、自然にレベル 3、さらにはその先のレベル4へと移行することを可能にしているのです。
午後の講義ではALセッションの構造からALコーチのあり方へと話が 移りました。『あり方』とは、人材開発担当者や教育担当者といった「役割」とは異なり、自分が転職や転籍
をしたとしても残るもの、つまり自分が『何者』として存在しているかということを指します。「あり方」として明確に選択したものではなく「役割」として与えられた・選 択したものであれば、それに対する執着を捨てて手放すことも、本当の自分を知るためには必要となります。
「『 あり方』 が 明確になれば、自然と場が 決まる。それは沸き立つもので、頭を使って戦略的に考えるものではない」という中土井氏の言葉は、参加者の心に深く
響いたようで、講義後半では、参加者個々人が中土井氏に自分の「あり方」について問う場面を多く見受けることが出来ました。
 今回の講座の参加者からは「イメージしにくいことを論理的に話してもらえて良かった」「ターニングポイントとなった」「U 理論そのものへの理解はもちろん、AL コーチとしてのあり方やそれ以上の役割でない自分自身と向き合うことが出来た」などの声を聞くことが出来、今回のアドバンス講座への満足度をうかがい知ることが出来ました。