WIALグローバルカンファレンス2024 ベトナム開催報告会 ~レジリエントなチーム開発の最前線~
目次
開催報告
2024年11月30日(土)、NPO法人日本アクションラーニング協会は渋谷QWSクロスルームにて、「WIALグローバルカンファレンス2024」の報告会を開催いたしました。本報告会では、10月にベトナム・ホーチミンで開催された国際会議の成果を共有し、これからのチーム開発の展望について活発な議論が交わされました。
オープニング動画
開会挨拶・基調報告
清宮普美代 日本アクションラーニング協会(WIALジャパン)代表より開会の挨拶があり、4年ぶりの対面開催となった今回のグローバルカンファレンスでは、11カ国から100名以上が参加。急速な経済成長を遂げるベトナムを舞台に、「RESILIENT TEAMS」をテーマとした意義深い議論が展開されたことが報告されました。また、今回のカンファレンスの雰囲気を映し出しているビデオをみながら、ポイントを共有しました。
カンファレンスの映像
WIALベトナム代表からのメッセージ
WIALベトナム代表のNguyen Duy Minh氏からは、日本での報告会開催を喜び、カンファレンスの成功について語るビデオメッセージが寄せられました。人口1億人を超え、20〜60代の働き世代が約60%を占めるベトナムでの開催は、日系企業3,000社以上が進出する重要な経済パートナーとしての象徴的な意味を持ちました。
最新トレンド報告
WIALグローバルのエグゼクティブディレクターであるマーク・レロヴァ氏による「The Future of Work and Teams」のプレゼンテーションでは、働き方の変革期におけるチーム開発の重要性が指摘されました。清宮代表は、この知見を日本の文脈に照らし合わせながら、これからの仕事のやり方、トレンドなどのポイントを解説しました。
イノベーション賞をとった取り組みの発表
東京経済大学特命講師の渡邊壽美子氏より、「AIとアクションラーニングで創る未来のリーダーシップ」と題した研究発表が行われました。この事例は、WIAL2024のイノベーション賞を受けました。また、技術面でサポートを担当した三好氏も登壇し、AIを活用したリフレクション促進や社会人基礎力測定の新しい仕組みについて、具体的な事例を交えた説明がありました。
DREAM & DAREワークショップ
参加者全員で体験したチーム開発手法「DREAM & DARE」(英語版)では、開発者のクリスティーナからのメッセージとともに、問いかけとチームで行う実践からの学びによって、このカードゲームの革新的なコミュニケーションツールとしての可能性が実感されました。
開発者のクリスティーナからのメッセージ
参加者の声
- 「RESILIENT TEAMSというテーマは、まさに今の時代に求められているものですね。特にベトナムという急成長市場での議論は、新鮮な視点を与えてくれました」(製造業・人事部長)
- 「AIとアクションラーニングの融合という新しいアプローチには驚きました。特に渡邊先生のプレゼンテーションは、理論と実践のバランスが絶妙でした」(教育関係者)
- 「DREAM & DAREワークショップは、想像以上に実践的でした。早速、社内のチームビルディングに活用したいと思います」(コンサルティング会社・マネージャー)
- 「グローバルな視点とローカルな実践の架け橋として、とても有意義な機会でした。特に海外の事例は大変参考になりました」(IT企業・経営企画部)
懇親会の様子
報告会終了後、会場に隣接する落ち着いた雰囲気のサロンに場所を移して懇親会が開催されました。着席形式での交流会では、参加者それぞれが自由に席を移動しながら、より深い議論や情報交換を行いました。参加者間で活発な情報交換が行われ、グローバルな視点でのチーム開発についてさらに理解を深める場となりました。和やかな雰囲気の中、参加者たちは今回のカンファレンスで得た知見を、どのように自身の現場で活かしていくかについて語り合っていました。 「普段なかなか聞けない、実践例を直接伺える貴重な機会でした」「着席形式だったからこそ、じっくりと深い対話ができました」という声が多く聞かれ盛り上がりを見せました。 特に印象的だったのは、若手参加者とベテラン実務家との間で交わされた活発な対話でした。世代を超えた学びの場として、懇親会も大きな意義を持ちました。
本報告会は、チーム開発における国際的な潮流と実践的なアプローチを共有する貴重な機会となりました。特に、AIとアクションラーニングを組み合わせた新しいリーダーシップ開発の方向性は、今後の展開が大いに期待されます。