アドバンス講座「アクションラーニングの歴史的遺産をナビゲートII ALC対面セッション会(アクション・リフレクション・ラーニングの方法論)」を開催しました!
目次
アドバンス講座内容
2024年7月13日(土) 午後、渋谷QWSにおいて、アクションラーニングの歴史と未来を探求する第二弾を、WIALジャパン主催で、アドバンス講座「アクションラーニングの歴史的遺産をナビゲートし、未来を構想するII」を開催しました。
前回好評だった第一弾に続き、今回も様々な経験をもつALコーチの皆さんが集まりました。特に今回は久しぶりの対面講座ということで、参加者同士の交流も一段と熱気に包まれました。
1.レグ・レバンスのALコーチ不要論!?
本講座では、アクションラーニング(AL)の創始者レグ・レバンスの「ALコーチは不要」というスタンスに焦点が当てられました。レバンスは、学習者が自らの問いかけを通じて学びを深めることの重要性を説き、コーチの役割を最小限にすることで学習者の自主性を尊重していました。この考え方は、現代の多様なアプローチとの対比を通じて再評価されました。
2.アクションラーニングの広がり
アクションラーニングの歴史と世界各地での展開についても詳しく紹介されました。ベルギー実験やナイルプロジェクト、ロンドンの病院内コミュニケーションプロジェクトなど、様々な事例が取り上げられました。これらのプロジェクトは、異なる文化や業界でのALの効果を示し、現代のビジネスや教育現場での応用の可能性を示唆しました。
3.ベルリン国際学会でのベストペーパーアワード受賞
さらに、ベルリンで開催された国際中小企業評議会(ICSB)の学会にて、代表の清宮が記述した、ALを学んだ大学生が社会人としてALを活用した事例の論文が、ベストペーパーアワードを受賞したことも報告いたしました。
この研究は、ALが若手社会人の能力開発や起業家精神の育成に寄与することを示し、日本人として15年ぶりの受賞ということで、大きな反響を呼びました。
今回の講座を通じて、参加者はALの深い歴史と広がりをより一層理解されて、未来のALの可能性を探る貴重な時間になったようです。特に対面での交流は、お互いの熱量や空気感を肌で感じることができるので、新たな気づきや学びを深めるきっかけになりました。
今後もWIALジャパンは、ALの普及と発展を目指し、さらなる講座やイベントを開催していく予定です。
参加者の声
参加者からは多くの好意的なコメントが寄せられました。その一部を紹介します。
- 久々の対面講座、内容的にも楽しみです!ALの背景や可能性、様々な視点で広げたいです。ALコーチの役割を深く探求したい!
- 現代のグローバルトレンドを知り、今後自身がコーチとして行うALを念頭に、気づきを得ました
- 久しぶりに対面で熱い議論ができ、他の参加者との交流も非常に刺激的でした。
スピーカー
日本アクションラーニング協会 代表理事
大学卒業後、毎日コミュニケーションズ(現:マイナビ)にて事業企画や人事調査等に携わる。数々の新規プロジェクトに従事後、渡米。米国の首都ワシントンDCに位置するジョージワシントン大学大学院マイケル・J・マーコード教授の指導の下、日本組織へのアクションラーニング(AL)導入についての調査や研究を重ねる。外資系金融機関の人事責任者を経て、(株)ラーニングデザインセンターを設立。2006年にNPO法人日本アクションラーニング協会を設立し、国内唯一となるALコーチ養成講座を開始。600名強(2019年1月現在)のALコーチを国内に輩出している。また、主に管理職研修、リーダーシップ開発研修として国内大手企業に導入を行い企業内人材育成を支援。アクションラーニングの理解促進、普及活動を展開中
株式会社ラーニングデザインセンター
東京女子大学文理学部心理学科卒
ジョージワシントン大学大学院人材開発学修士(MAinHRD)取得。
マスターアクションラーニングコーチ(MALC)