2022年WIALアワード受賞! 廣瀬弥生さん(ALC)がマーコード・リサーチ賞を受賞しました
2022年9月26日から30日のWIALグローバルアクションラーニングウィークにおいて、東洋大学 情報連携学部 廣瀬弥生教授が、研究部門で賞を受賞しました。WIAL創設者のDr.マーコードの冠をつけたこの賞は、年間で優れた研究を発表したリサーチャーに送られるものです。本年度は、廣瀬教授が発表した Action Learning in Japan: challenging cultural values(日本におけるアクションラーニング:文化的価値観への挑戦)が評価され、受賞にいたりました。
この研究論文の目的は、異なる文化的価値観を持つ組織で実践者がアクションラーニングをどのようにうまく実装するかを検討することと、参加者の学習環境における文化的価値に注意を払うことの重要性を提示することです。日本が持つ独特の学習環境と文化背景、メンタリティを前提に、日本人参加者とファシリテーターへの 23 人のインタビューに基づいて研究と考察が進められています。
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論文(英語)
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/14767333.2022.2047609
LearningBaseでの発表記事(日本語)
【アクションラーニングが日本企業で効果を生み出す理由】廣瀬弥生氏 Learning Base 2022
【論文要約】
本研究は、文化的価値観の異なる組織において、実践者がどのようにアクションラーニングの導入を成功させるかについて考察することを目的としている。アクションラーニングを効果的に導入するためには、質問することを否定する雰囲気の中で育ってきた日本の学習者が質問力を身につけることが必要である。
本研究は、コルブの学習モデルを用いて、参加者の学習環境における文化的価値観に注意を払うことの重要性を提示することを目的としている。日本人参加者とファシリテーターへの23のインタビューに基づき、学習者が異文化で生まれたビジネススキルを習得するためには、ファシリテーターがルールや相談を設け、学習者が従来の文化的前提に挑戦することを支援する必要があることを提案する。
廣瀬弥生 プロフィール
東洋大学情報連携学部教授(経営学)
経営学博士(英国Henley Business School)、都市計画修士(米国MIT)、経済学修士(一橋大学)
日本アクションラーニング協会認定ALコーチ
専門分野:異分野間におけるナレッジトランスファー、ナレッジマネジメント、デジタルビジネス戦略(DX戦略、国際標準化戦略等)、ハイテク分野における社会実装
大手情報通信系シンクタンクを経て、東京大学にて産学連携分野における研究・プロジェクトを運営。
その後外資系リサーチファームにて、日本企業向けにDX戦略を提言、2019年より現職。
現在も、欧米のDX戦略について産業界に提言活動を実施。