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日本アクションラーニング協会情報

ALCアドバンス講座「チームコーチ・コンピテンシー開発」

アドバンス講座「チームコーチ・コンピテンシー開発」実施レポート
2022年11月24日(木) 19:00〜21:30、11月29日(火) 10:00〜12:30
メイン講師:清宮普美代/サポート講師:西野亜希

アクションラーニング・アドバンス講座「チームコーチ・コンピテンシー開発」が開催されました。
今回の講座はメイン講師にWIAL-Japan代表の清宮普美代、ゲスト講師に認定TALCである西野亜希で、2022年11月24日(木)に「夜の部」、29日(火)に「昼の部」の2回が、両日とも同じ内容で実施されました。

チームコーチングとは

メインテーマである「チームコーチング」には様々な定義がありますが、その本質は、チームのパフォーマンスを持続的に向上させながら、チームと個人を開発することです。
チームコーチングは、個人に焦点が当たったパーソナルコーチングとは異なります。また、チームビルディングやファシリテーション、あるいはコンサルティングといった手法とも異なり、中・長期間に渡りチームと関わる中で、持続的な関係性と目標達成の改善、そしてメンバーの組織の学習に照準が合わせられる点こそが、チームコーチングの特徴です。

チームコーチングとアクションラーニング

そしてチームコーチングは、アクションラーニングと非常に親和性が高いです。チームコーチングの概念のエッセンスは、まさにアクションラーニングです。アクションラーニングは、①問題解決、②個人の能力開発、③組織開発の3つを、同時に可能にする手法だからです。コーチングを学ぶなかで、日本アクションラーニング協会が展開しているALコーチ養成は、チームコーチの育成をおこなっています。*1
アクションラーニングコーチ(ALコーチ)は、60分間の質問会議を進行するだけではなく、プロセスに介入しながら、それら3つを可能にすることで、チームのパフォーマンスと成果を高める存在です。つまりチームコーチとして必要なコンピテンシー(能力)は、ALコーチのコンピテンシーと言えるでしょう。

講座の様子

今回の講座は、それぞれの自己紹介の後、チームコーチングが必要な背景を解説するところからスタート。受講者が実際に組織で抱えている問題意識を共有しながらの進行で、なぜチームコーチが必要かという問いに留まらず、どのような働きかけ(介入)が効果的かについても、白熱した対話が繰り広げられました。

講座の後半では、チームコーチに必要な5つのコンピテンシーについての講義が行われ、ALコーチの具体的なスキルや行動を「問題解決」と「リフレクション」の2つの軸を中心に議論していきました。
全体的にレベルの高い話題ながらも、多様な経験や背景を抱えた受講者それぞれの視点がシナジーを生み、学びの深まった2日間でした。

協会が、ALコーチのコンピテンシーを明示する背景には、チームコーチと1対1のコーチングの差異を明確にすることで、ALコーチの育成をより効果的におこないたいというおもいがあります。これは特に大学教育のなかで、若年層にアクションラーニングが広がり、学生ALコーチが輩出されるなかで、よりその力の源泉と能力開発の領域を明確にしたいということもありました。*2

参加者の声

  • とても濃い2時間30分でした。自社の取り組みに関心をお持ちいただけたことも、心強かったです。この調子で続けようとモチベーションの後押しにもなりました。
  • コンピテンシーを整理、把握しておく必要性を再確認できた。
  • パーソナルコーチングとは異なるチームコーチングの位置付けや、価値を確認できた。
  • チームを形成する上でのコーチのあり方を、みんなで深掘りできたように思います
  • いかにALCを育成するかや、各種の能力を育てるかについて、思考ややるべきことを明確化できた。
  • ALコーチの方々のお話を聞くと自分も学びたいという気持ちが湧いてきます。別のアドバンス講座があればぜひ参加したいです。学生ALの話、大学生・高校生・中学生の娘がいるのでとても興味深かったです。
  • あり方を深掘りしていのに行動ベースで振返るのは役に立ちそう。
  • 本日の講座の第2弾を期待しています。
  • コーチが成果を出すために必要なアクションの再現性について、明確な指標が必要だと実感しました。これまでこうした側面は、コーチの個性や経験値として簡単に片づけられていたように思います。

 

*1 日本アクションラーニング協会(WIAL-Japan)が実施している、アクションラーニング講座は、ICF(国際コーチング連盟)のCCE発行講座になっています。これは、ICFとWIALはグローバルパートナーであり、グローバルで、アクションラーニングコーチ養成講座が、チームコーチを体系的に育成する講座であることを示しています。

*2 今回「チームコーチング」というテーマでアドバンス講座を行った背景として、日本アクションラーニング協会では、若年層へのアクションラーニングの普及と学習機会の提供に力を入れています。弊協会では、質問会議を用いて社会人の問題に取り組むマイクロインターンシップ「ALcana(アルカナ)」をリリースしました。学生の社会連携と、参加者全員が学ぶ協働学習を同時に可能にした取り組みで、社会人の問題提示者を募集しております。

ALcanaホームページ(学生向け)はこちら
https://alcana.jp/

ご連絡先:info@alcana.jp

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