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日向野幹也教授 WIALコーチング優秀賞受賞記念イベント『アクションラーニング × リーダーシップ開発』が開催されました

日本アクションラーニング協会認定シニアALコーチでもある、早稲田大学の日向野幹也教授が、WIALグローバル・アワード委員会により、2023年度WIALコーチング優秀賞に選ばれました。

この度、受賞を記念したイベント『アクションラーニング × リーダーシップ開発』が、2023年12月5日に渋谷QWSで開催されました。

日時 2023年12月5日(火) 19:00-21:00
場所 渋谷QWS(渋谷スクランブルスクエア15階)

WIALコーチング優秀賞とは

世界アクションラーニング研究所(WIAL)の加盟国は20カ国以上に上り、30カ国以上でアクションラーニングを用いたプログラムが展開されています。現在もその取り組みは拡大中で、特に最近はアジアやヨーロッパでもプログラムが広がっています。

WIAL Awardは毎年1回開催され、各国での活動の中でも、画期的な成果を達成したプログラムや、アクションラーニングコーチが表彰されます。

WIAL Award

・Application Award
Innovation Award
・Coaching Excellence Award
・Marquardt Research Award
・Pro Bono Coaching Award

今回、日向野教授は、13年に渡る大学のリーダーシップ教育へのアクションラーニング活用と実績を認められ、Coaching Excellence Awardの優秀賞を受賞されました(実は日向野教授は、立教大学時代の2014年に、WIAL年間最優秀賞(アカデミック部門)を受賞されており、2回目の受賞となります)。

 

日向野教授とアクションラーニングの歩み

日向野教授のコメント全文はこちら

日向野教授は、立教大学経営学部が新設された2006年より、リーダーシップ開発プログラム「ビジネス・リーダーシップ・プログラム(BLP)」の担当となられました。BLPは2008年に文部科学省と日本学術振興会による「教育GP」を獲得し、同年秋にアクションラーニングコーチ養成講座を受けられ、認定アクションラーニングコーチとなられました。その後、認定シニアALコーチとなられ、ALの展開と学生ALC育成にも活用されています。

立教大学のBLPでは、当初アクションラーニングコーチの「問題解決に立ち入らず、プロセスに介入して生産性を上げる」という特性に着目し、SA(Student Assistant:Teaching Assistantに相当する先輩学生)の選抜と育成に用いました。その後、日向野ゼミでの毎年のアクションラーニング・セッションの実施を経て、学生団体「Rikkyo Action Learners」が立ち上がり、学生アクションラーニングコーチが誕生しました。

毎年4月に経営学部の新入生を対象に行われる「ウェルカムキャンプ」では、先輩学生120名がアクションラーニングコーチとなり、380人の新入生とセッションが実施されました。また全学対象のグローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)や、大学職員研修にもアクションラーニングが活用され、教育GPの成果審査と河合塾「全国アクティブ・ラーニング調査」で、全国トップクラスの評価を受けました。

2011年には、日本アクションラーニング協会のエクセレントプログラムアワード(アクションラーニング優秀プログラム賞)を受賞し、2014年には、WIAL年間最優秀賞(アカデミック部門)を受賞されました。

(インドで行われたWIAL年次カンファレンスにて、日向野先生のスピーチは拍手喝采でした。)

 

日向野先生はその後、2016年に早稲田大学に移籍され、リーダーシップ開発プログラム(LDP)、そしてそのTA養成を目的も1つとした「他者のリーダーシップ開発(OD)」を立ち上げます。ODでは初年度に、早稲田大学ティーチングアウォードを受賞し、現在もアクションラーニングも用いた授業が展開されています。

同時に日本の大学教育における、リーダーシップ教育の第一人者としても活躍されております。経験から学ぶことを主軸としたリーダーシップ開発プログラムは、2014年までは立教大学のみでしたが、現在は30大学以上に広がっており、そのうち、アクションラーニングを正課の授業で扱っている大学は、立教大学GLP、金城学院大学、共立女子大学、甲南女子大学、早稲田大学となっています。

最近では、日本の大学にリーダーシップ教育が普及し始めていることが注目されて、2023年に、International Leadership Association (ILA)からPresident & CEOであるCynthia Cherrey博士が早稲田大学を訪問し、教職員・学生らと共に英語によるアクショラーニングセッションにも参加しました。この日の一部始終はILAの公式SNSにも掲載されています。

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また早稲田大学の社会人向け講座「WASEDA NEO」での「早稲田大学リーダーシップカレッジ」でも、アクションラーニングを活用も積極的にされています。

 

イベント当日の様子

今回のイベントは、日向野ゼミ卒業生と現役生の有志5名の発起人により企画・実施されて、日本アクションラーニング協会もサポートして取り行われました。

当日の渋谷QWSには、日向野教授のWIALコーチング優秀賞をお祝いすべく、立教大学、早稲田大学、WASEDA NEOの卒業生、現在学んでいる現役学生、そして日向野教授に縁の深い教職員の方々が、40名以上集まりました。

最初に日本アクションラーニング協会代表・清宮普美代による、WIALコーチング優秀賞の紹介の後、日向野教授がご自身の13年間に渡るリーダーシップ教育の歩みを振り返る講演をされました。参加者の皆さんも、その歴史の一部として関わりが深いこともあり、感慨深い表情でお話に聞き入っていました。

講演の中で、今後は日向野先生のもとで学んだ卒業生ネットワーク(東京都立大、立教大、早稲田大、WASEDA NEO)の再形成のために、アクションラーニングと、日向野ゼミ名物「クッキングパーティー」を組み合わせた「AL+クッキングパーティー(略称:ALCP)」の開催し、縦横の繋がりを形成する構想も発表され、大いに盛り上がりました。

続いて卒業生のスピーチがあり、立教大学卒業生からは田中智大さん、早稲田大学卒業生から唐澤裕恵さん、WASEDA NEO卒業生から赤塚直子さんが登壇。日向野教授のもとでアクションラーニングを学び、どんな効果があったか、そして現在どのように役立っているかの紹介もされました。

その後、早稲田大学の高橋俊之先生による乾杯のご発声に続き、懇親会が行われました。懇親会は終始和やかな雰囲気で行われ、同級生や恩師との再会を喜ぶ姿や、縦横の新たな繋がりが生まれる機会となりました。

会場には「日向野先生との思い出」を参加者が記したボードも設置され、その中でも興味深い思い出を共有する一幕も。日向野先生も嬉しそうに眺めていらっしゃいました。

最後に発起人を代表し、田中智大さんによる花束の贈呈が行われ、暖かなお祝いムードの中で閉会となりました。


日本アクションラーニング協会では、質問会議を用いた学生と社会連携のトライアルを実施しています。

学生主体のセッションに問題提示者として参加していただける社会人の方、そしてALを中心に関わっていただける方を絶賛募集中です(特に卒業生の方は久しぶりにALセッションを行い、業務上のご相談や学生との関わりを持つ機会としても、ご活用いただけます)。

2024年2月にまた、学生主体のセッション会が企画されていますので、ご興味をお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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