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【キャリアの”正解”は自分で決める!】学生時代にリーダーシップ開発をしてきた先輩に<今ここ>体験談を聞こう ~Day3~ イベントレポート

マイクロインターンシップサービスのリリース前夜セミナーとして、学生時代にアクションラーニングやリーダーシップ開発を学んできた先輩に体験談を語っていただくオンラインイベントが、4週連続で開催されました。

第3回は「3年たったら転職。その実像とは?」というテーマで、社会人4年目のゲストの方々にご登壇いただきました。

プロフィール

ゲスト

田中智大さん

日系大手メーカー企業から、大手人材関連会社に転職。2018年立教大学経営学部卒。

西塚悠人さん

IT系メガベンチャー企業から、外資系IT企業に転職。2019年早稲田大学教育学部卒。

モデレーター

高橋陽之

日本アクションラーニング協会。2020年早稲田大学教育学部卒。

「リーダーシップに才能はいらない」という言葉が心に残った

高橋:早速ですが、西塚さんと田中さんが大学時代に学んだリーダーシップでは、何が印象に残っていますか。

西塚:権限なきリーダーシップというものを学ぶ中で感じたことは、社会で生まれる問題や人間同士の問題が、いかに複雑かということです。もちろんリーダーシップ開発の授業内で、プロジェクト課題に取り組むこともありましたが、地元山形でのちょっとした起業みたいな活動や、海外の留学を通して大学と全く関係ない人たちと関わることがたくさんあったので、その中で学んだリーダーシップを実践する機会も多かったです。

田中:ゼミ担当教授に最初に言われた、「リーダーシップに才能はいらない」という言葉がすごく心に残って、リーダーシップを専門的に勉強してみたいと思いました。
自分の強みや特徴を生かして、自分が所属するチームにどう貢献できるかを考える姿勢は、学生時代に身に付きましたね。例えば仲を深めるために食事会を設定したり、授業前に机をセッティングするといった身近なことも、リーダーシップにつながるので、「リーダーシップを発揮する」ということへのハードルは下がりました。

西塚:私も山形でプロジェクトを行う中で、自分の年代よりもずっと上の人たちや、行政の方々とも関わる必要があったのですが、一人の大学生として彼らと良い関係を築くために、リーダーシップはすごく役立ちました。田中さんもおっしゃったミーティングの設定も、プロジェクトの進行では必要なリーダーシップですし、小さなコミュニケーションの積み重ねは、役職や年齢と関係なく使える大切なスキルだと思います。

目の前に見える問題は、本質的な課題ではない

高橋:リーダーシップを学ぶ中で一つのコンテンツとして、アクションラーニングと出会ったと思います。アクションラーニングから学んだことは何かありますか?

田中:目の前に見える問題は、本質的な課題ではないということです。アクションラーニングでは、質問を重ねるうちに、最初に考えていた問題は氷山の一角に過ぎないと明らかになることが多く、どんな問題も根っこには、もっと本質的な課題があると考えるようになりました。
この学びは社会人になって仕事に取り組む際にも役立っています。私は今、営業として働いていますが、例えばクライアントの方が「予算がない」という理由で一度断ったときも、その奥にある本質的な理由をどんどん探っていくと、実は決済権を持っている一番偉いポジションの方が、商品そのものの価値を信用してないと分かったりしました。そこが分かると次の対策が打てるので、問題を捉えなおす癖がついたのは大きな学びですね。

西塚:私の場合は、問題の根深い本質を捉えなおした後、じゃあ結局どうするの?というアクション(行動計画)が一番大事だと思っています。悩みとか問題って、それを認識しただけじゃ何も変わらないじゃないですか。悩みに共感することも確かに大切ですが、その悩みに対してどんなアクションを起こすか、自分はまず何をすべきか。次の具体的な行動を考えて決めることも、社会人になってからは大事なことだと思います。

質問力を目的によって使い分けることで得られるもの

高橋:質問することって、社会人になっても役立つスキルなんでしょうか?

田中:自分の聞きたいこと、気になっていることをきちんと整理してから、その場に応じて適切な質問を投げる力は、役立っています。例えば、会社内で先輩に何か教えてほしいときは、イエスかノーだけで答えられる質問をすることで、双方に負担なく短時間で確認ができますね。逆にクライアントの方と話すときは、限られた時間の中で合意を取らなければならないので、5W1Hなどの具体的な質問をすることで、話を前に進めることができます。その場に応じて色んな種類の質問が使い分けられるのは、アクションラーニングを学んだおかげですね。

西塚:質問が生きる部分としては、やはり話を前に進めるところですね。社内で会議をやっていると、「会社が」とか「世の中が」みたいに、主語がすごく大きくなる瞬間があります。そうなると決まるものも決まらないし、そもそも何を話し合っているかが見えなくなったりもするんです。そこで主語をもっと小さくして、「あなたはどう思うか?」「私たちのチームは今何に取り組むべきか?」のような問いを投げることで、議論が進んで具体的なアクションにつながったりします。
一方で質問力を生かすのが、必ずしも正解ではないときもありますね。やっぱり会社で働いている以上、数字や成果がシビアに求められるので、質問を重ねて丁寧に問題を解決するよりも、トップダウンで決めてひたすら動く方が、結果的に良いこともあります。そのあたりは、使い分けが大事だと思いますね。

どんな文化の会社でも適応できるよう、アクションラーニングで学べるコミュニケーション力が大切

高橋:お二人は転職経験をお持ちですが、コミュニケーションや文化は企業によって違うものですか?

田中:はい、全然違いますね。日系の大手メーカーで働いていたときは、やはりトップダウンの指示がすごく多くて、会議がただの情報共有で終始することも多々ありました。逆に今の会社では、むしろ相互に意見を出し合って、「みんなでいいものを作ろう」「みんなで売り上げを達成しよう」という雰囲気があります。そういう意味では、今の方が質問力や傾聴力を発揮できていると思うので、アクションラーニングでの学びが生きる組織と生きづらい組織はあると感じました。

西塚:そうですね。前職の日系ベンチャーIT企業では、会議ごとにファシリテーター役がちゃんと目的を決めて、どう意思決定をしていくかを、しっかり詰めて考えなければいけないという文化がありました。今の会社でも、もちろんそれに近い文化はありますが、そもそも本社が海外にあるので、グローバルな意思決定が必要なときは、日本支部側だけでは決められず、本社からのトップダウンで話が進むこともありますね。
前の職場も、一緒にお仕事してきた企業の方も見ていると、全く同じカラーの企業はないんだなと思います。逆に言うと、どんな文化の会社でも適応できるよう、アクションラーニングで学べるようなコミュニケーション力や、聞く力を高めていくのが大切なのかもしれません。

高橋:その会社ごとのカラーって、どんなところから出てくるんでしょうか?集まる社員の思想や理念なのか、それとももっと他にもあるのか…?

田中:色々な要素があると思うのですが、一つは業務の内容が大きいかもしれません。例えば私の前職はメーカー企業で、法人用の映像機器を売っていたのですが、こういった有形商材を売るとなると、どうしても仕事のサイクルが同じだったりするんですよね。お客様からご注文いただいて、しっかりと納期を確保して納品する。これの繰り返しなので、ずっとその仕事を続けていると、やはり同じような考えに凝り固まっていく可能性はあると思います。
一方現職では、同じ営業でも無形商材を扱っていて、お客様によっては前の成功体験が通用しないケースも多々あるので、そこで常に周りの意見を聞いて何が最善かを常に考えていかなければいけません。そういった仕事の内容の違いで、スタンスみたいなものはできてくるかもしれないと、話しながら思いましたね。

2人が新卒3年目での転職を考えた理由は…?

高橋:お二人はなぜ転職を考えたのでしょうか?

西塚:転職ってネガティブな理由とポジティブな理由の、どっちもあると思います。
私の場合は、前職では企画職だったのですが、営業も事務もやるし、問題が起きたらそっちの対応もする、いわゆる「何でも屋」みたいな形で働くことが多かったんです。そこで広く浅く、いろんなスキルを身に着けたのはいいものの、今後IT業界でキャリアを積む中で、どういう強みやスキルをより高めていくか、何のプロフェッショナルになるか考えたときに、他の道もあるかもしれないと思って、転職を考え始めました。
その中で、私はもともとエンタメに興味があって、かつアプリの仕様の開発や、アップデートの企画をしていきたいという想いがあり、今の会社で働くことになりました。
なので転職は、自分が得たいスキルや経験をするための、手段の1つといった感じですね。

田中:私が転職を考え出したのは、コロナが始まった2020年3月ぐらいでした。あの頃はステイホームでみんな家にいて、色んなことを考えたと思うんですけど、私も仕事やキャリアをいったん度外視して、自分の人生の中で、最も大事にしなきゃいけないかを考えたんです。その中で、結果だけに囚われてしまい一喜一憂する人生は嫌だと思いました。どれだけベストを尽くしても上手くいくこともあるし、失敗することもあるだろうからです。
でもチャレンジすることは、どんな状況下でもできるので、仕事の中でもどんどんチャレンジしてみたいと思い始めたんです。そこで前職での業務を振り返ったときに、先ほどもお話したように、同じサイクルでの業務の繰り返しだったので、どうせチャレンジするなら厳しいところに行きたいと思い、現在の職場を選びました。

高橋:今後どんなキャリアを歩みたいか、ビジョンなどありますか?

田中:具体的には描けていないですが、やっぱり日々何かに挑戦したいと思うので、自分がその場でベストを尽くせる道を常に選んでいきたいです。

西塚:私は結構具体的に描いていて、国内外問わず世の中の人が、本当に価値を感じられるプロダクトを作れるような人になりたいと思っています。そこから逆算して、20代でどういう経験を積みたいかから、キャリアを選んでいますね。

高橋:2人とも同じ転職経験者ではありますが、やはり転職の背景にある考え方や価値観は違って人それぞれだと、お話を聞く中で感じますね。キャリアは正解がないし、逆に正解は誰かに決めさせるのではなく、自分の正解は自分で決めるしかないのだろうと思います。

後悔しないように、今目の前にあることを一生懸命頑張る

高橋:最後に、田中さんと西塚さんから、学生の皆さんにメッセージをお願いします。

田中:リーダーシップやアクションラーニングは、自分が大学時代に専門的に勉強したことではありましたが、社会人になってからのことを話す中で、改めて何を学んだかを再認識できたいい機会でした。
社会人も学生もそれぞれの立場で、悩んでいることなど思いますが、立場は関係なく今目の前にあることに、一生懸命に頑張るのが一番いいんじゃないかと思います。これからも皆さんと一緒に、頑張っていけたら嬉しいです。

西塚:「キャリア」という言葉を聞くと、ちょっと堅苦しいものに感じてしまいますが、結局は人生をどう自分でコントロールし、どう決めていくかということだと思います。大学生時代は人生の中でもかけがえのない時間だと思いますので、後悔ないように過ごしてほしいと思いますし、私自身も20代を後悔しないように、また明日からも頑張っていこうと思ってます。